認知行動療法のご案内

当クリニックでは、うつ病、パニック障害、不安、怒りなどの感情に関する問題、ストレス関連の問題、対人関係の問題、強迫性障害、摂食障害等の患者様へ『認知行動療法』を実施しています。
認知行動療法とは、自分の認知(考え方)やストレスへの行動(対処)パターンで悪循環に陥っている部分を明らかにし、少しずつステップを踏みながら、それらを適応的なものへと変化させていくことで症状や様々な問題を解消していく心理療法です。
カウンセラ一とともに自分の症状や問題を客観的に見つめ直し、それらへの具体的な対処法を考えていくことで、ストレスへの対処能力を高めていきます。
実際のカウンセリングでは、まず最初に、『カウンセリングを受けることによって、あなたがどうなりたいか』という目標を決めた上で、毎回のカウンセリングで『〇〇さんに自分の伝えたいことを言ってみる』『隣の駅まで電車に乗ってみる』等の具体的な課題をカウンセラ一と一緒に作り、それを行なうには、どう工夫すればやりやすいか等、対処法を身につけた上で、日常生活の中で実際に課題をやってみて次のカウンセリングで成果を見ていきます。
課題をうまくこなせた際は、最初に決めた目標を達成するための次の課題を考えていき、うまくこなせなかった際はどうすればうまく課題をこなせるかを再度検討していくことで、患者様の症状改善のサポートをしてまいります。
この治療法をお受けになることを希望される方は院長へお申し出ください。

外来森田療法のご案内

当クリニックではパニック障害、心気症、社会不安障害(対人恐怖症)、強迫性障害、抑うつ神経症などの神経瘁的な疾患を持たれている方々に対して『外来森田療法』を実施しています。
森田療法は、以前は入院施設で行なわれることが中心でしたが、現代では通院しながら行なう『外来森田療法』が中心となっています。
森田療法で体験することを、2つにまとめます。ひとつ目は自分の健康な欲望を日常生活の行動をとおして発揮することがすすめられます。悩みにとらわれずに、日常生活をおろそかにしないことです。もうひとつは、自分の不安?恐怖.不快な感情をしっかりと見つめ、受け止めることです。感情の受容のすすめです。
森田療法に適している人は、森田神経質と呼ばれる特徴を持った方々に限られます。カウンセリングの初めの段階ではまず森田療法に適している方かどうか、じっくりご事情をお聞きしていく中で、判断させいていただきたいと思います。もし他の治療法が適しているとなれば、森田療法以外の治療法を提案させていただく場合もあります。
森田療法は、禅などにも通じる東洋的な人間理解に基づく心理療法ですが、特定の宗教とは閨係がありません。神経症的な悩みを解決するために、森田正馬(1874~1938)という人が大正時代に完成させた伝統ある治療法です。現代の心理療法である認知行動療法とも共通点が多く関心が持たれているものです。
この治療法をお受けになることを希望される方は、院長までお申し出ください。

精神分析的心理療法のご案内

◆精神分析的心理療法の対象となる方
問題の背景には無意識による影響があると想定するため、自分自身の問題があると感じている方、自分の感情や態度等についてじっくりと考えたいという希望のある方が対象です。反対に、即効性のある具体的なアドバイスを求めている方には他の方法を導入した方が良い場合があります。

◆治療目標
①症状緩和
 →治療を求めてきた問題の根底にある自身の態度や感情について、無意識の意識化を行っていく過程で自己理解が進むことによる症状の緩和
②アイデンティティを獲得すること
 →自分の価値観に従って生きることや、自身の感情や態度に率直でいられるようになること。また、人生における自律感覚を増していくこと
③感情を認め取り扱うこと
 →自分が何を感じているかに気づき、なぜそのように感じるか理解し、自分や他者のためになるような方法で自分の感情を取り扱うことのできる“内的な自由”を持つこと

◆方法
◇治療的手段(自由連想法)
  患者様は自由に連想を語ること、つまり、心に浮かぶことを隠したりすることなく言語化することが求められます。話しにくいことやカウンセラーに対して抱いた感情などについて、たとえそれが陰性の感情で言いにくいと感じるものであっても可能な限り言葉にすることが望まれます。

◇治療的介入(カウンセラーの役割)
  患者様のお話をお聞きし、患者様がうまく言語化できないような内容の言語化を助けることや理解を伝えること等、無意識の意識化を手助けすることです。

交流分析療法のご案内

交流分析は、人それぞれの個性の違いを、3つの自我状態(親、大人、子)に注がれる心のエネルギー配分の違いによって生じる、という考え方をします。そして、そのエネルギー配分を自分で操作したり、他者との会話などコミュニケーションの行き違いを改善したり、一日の過ごし方に変化を加えたり、幼少期に学んだ教えに基づいた生き方からの脱却を目指すことが出来る技法です。

「過去と他人は変えられない」のであれば、
「自分が変わることを選択する」ことの方が、より建設的で現実的なことですね。
自分の自我状態は、性格診断テストで調べます。もし、「自分はこういう性格を変えたい」と思ったら、日常的に何に気をつけてどうすればよいのかを知ることも出来ます。
コミュニケーションの不具合がどのように発生しているのかも理解と改善が出来ます。

論理療法のご案内

論理療法とは、1955年ごろにアメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリスによって提唱された心理療法です。
基本的な理論は、人の悩みというものは、出来事そのものから生み出されるものではなく、出来事の受け取り方によるものだということ。受け取り方を変えれば悩みはなくなるという解釈です。わかりやすく言うと、出来事と結果との間に非論理的な固定観念や信念、思い込みによる解釈が入ることが、悪い結果を生み出すという考え方です。論理療法は、出来事に対しての非論理的な解釈を、論理的な解釈に改善することで、生み出される結果を良くするというものなのです。
〇論理療法では、今考えていることを、自己チェックします。チェックするポイントは以下の4つです。(1.論理的か  2.柔軟か  3.現実的か  4.役に立つか)
客観的にチェックしていくと、考えていたことが非論理的であることが分かります。そう考えることで「何をしてもダメな人間だ!」というような、自分の首を絞めるような思考から脱出できるのです。マイナス思考になってしまった時は、4つのチェックポイントで、客観的に見直してみることが必要です。

遊戯療法のご案内

子どもは成長するにあたり、「今の自分とは違う。もっと自分らしく生きていきたい。」という訴えから、様々な症状や問題行動が顕在化すると考えられています。これらは無意識に抱えている子供たちの訴えであり、子どもたちが自覚しているとは限らないものです。
そのため遊戯療法では、言葉では十分に自分の気持ちや考えを表現することが難しい子どもを対象に、遊ぶことや遊具を通して行われる心理療法であり、遊ぶことを通して子どもの人格の変容を目指す創造的な活動のことを言います。この遊戯療法では、治療者と子どもが互いにこころとこころを交わしながら、その関係性を軸として子どもの抱えている問題を子どもや家族と一緒に解決していこうとすることを目指していきます。

催眠療法のご案内

当クリニックでは催眠療法のカウンセリングを実施しております。ペースはご相談の上、2~4週間に1回ずつ行ってまいります。 催眠現象とはいまだに誤解や偏見が多いのですが、TVなどで見かけるような不思議な怪しげなものではなく、誰にでも起こりうる現象です。 この催眠現象を利用して、集中力を高めたり、イライラ感を解消したり、リラックスする効果が期待できます。 時には言葉を用いたカウンセリングの中に、一つの技法として催眠を導入することもあります。 初回ではまずお悩みをじっくりお聞きした上で、催眠療法を導入することが可能かどうか見極めさせていただきます。他の治療法が適当と判断された場合には、別のアプローチを提案させていただく場合もあります。 この治療法を希望される方は院長までお申し出ください。

ギャンブル依存症プログラムのご案内

当クリニックでは、ギャンブル依存症に悩まれている方に対して『ギャンブル依存症プログラム』を実施しています。
 本プログラムは、“認知行動療法”の考え方に基づいており、ご自身のギャンブルの問題に関するあらゆる側面を理解することを助け、ギャンブルを止める方法や、ギャンブル行動の結果引き起こされることに対してどのように対処するかを学ぶことができます。
 プログラムは全10回で構成されており、2~4週間に1回のペースで進めていきます。各セッションごとに様々なワークが用意されています。それらのワークをカウンセラーと共に行っていくため、理解しづらいところや上手くいかないことについて話し合って進めることができます。それらのツールを活用することにより、ギャンブルへの欲求を克服するために必要なスキルを身につけることができ、ギャンブルに誘惑されるような困難な状況にもうまく対処できるようになることを期待するものです。
 この治療法をお受けになることを希望される方は院長へお申し出ください。

来談者中心療法のご案内

来談者中心療法(クライエント中心療法)というアプローチでは、カウンセラーの考えを押しつけたり、話をさえぎったり、リードしたりせずに、ご相談にいらした方の話に関心を持ち、共感的に、よく傾聴することに努めます。ご相談にいらした方の中にある、回復・成長に向かう力を信じ、ご相談者のペースで話を進めてまいります。お話されたくない内容は、無理に語らなくても結構です。このアプローチは基本的なカウンセリングの方法として、他のアプローチと組み合わせて行われる場合もあります。

家族療法のご案内

人に症状や問題行動が見られると、その人の家族は、どうしてやったらよいかと思いをめぐらし、いろいろ試みるでしょう。子どものことであれば両親の心配は大きいでしょうし、兄弟もよく見ているものです。
家族療法は、ご本人とともに、そのような家族の方たちの相談にものりながら、家族ぐるみで、適切な対処法を工夫することによって、症状や問題行動の解決を図ろうという方法です。
*日本には1984年頃紹介された比較的新しい方法で、まま見られる家族を問題の原因とみる方法とは異なっています。不登校や引きこもり、食の問題、性格上の問題、非行等々広い問題に適用され、成果を収めています。本人も来談するなら最善ですが、まずは心配している方がコンタクトをとって、可能な形を話し合ってゆくとよいでしょう。親御さんだけと相談を始めるような場合もあるものです。

夫婦療法でも、同様に、鬱等互いの症状に対して有益な対処が工夫できるものですし、あるいは夫婦関係のあり方で困っているような場合、また離婚を考えているような時にも相談に乗ることができます。

過食症でお悩みの方へ

当クリニックでは、過食症でお悩みの方に対して、『対人関係療法(IPT:InterpersonalPsychotherapy)』に基づくカウンセリンクを行なっております。『対人関係療法』は過食症に対して、『認知行動療法』と同様に高い効果があることが知られており、また、『認知行動療法』よりも予後が良好(=再発しにくい)であるともいわれています。
『対人関係療法』では、過食症の方の『対人関係(人間関係)』に焦点をあて、カウンセリングの中で、『対人関係において、上手くいかず、どうしたら良いかわからないこと』等について、カウンセラーと一緒に検討し、打開策、改善策を見出していくことを基本方針としながら、症状の緩和を促してまいります。
この治療法を希望される方は院長へお申し出ください。

性機能障害カウンセリングのご案内

当クリニックでは、セックスレス等の性に関する悩みで、特に心理的問題が影響して起こっている性機能障害に対して心理カウンセリングを行なっております。
上記の障害は、夫帚関係、夫、妻の個人的な考え方の問題や日常生活のストレスから生じていることが多く、それらの問題解決に向けて、認知療法・行動療法・夫婦療法・家族療法等をメインとした心理カウンセリングを行なってまいります。
性に関する悩みは相談しづらく、悩みを抱えたままの方がたくさんいらっしゃいます。ご相談にいらした方のプライバシーを厳守の上、当クリニックのカウンセラ一が改善策を一緒に検討してまいりますので、院長へお申し出ください。

パニック障害でお悩みの方へ

当クリニックでは、パニック障害でお悩みの方に対して、『認知動療法』に基づいた心理教育的カウンセリングを実施しています。
このカウンセリングを通じて、『パニック症状』を正しく理解し、それらを改善するための具体的な方法を学んでいきます。
毎回のカウンセリングでは『パニック症状』が出そうな時、もしくは、出た時にどのような対処をすればよいかについて、カウンセラ一とともに検討した上で、

・『外出前で何となく緊張してしまいそうな時は【リラクゼーション法】で和らげる練習をする』
・『電車に乗って、息苦しいと感じたときは、【呼吸コン卜ロ一ル法】を用いて、落ち着く練習をする』

等、次回のカウンセリングまでの練習課題を作っていきます。
そして、実際に、練習課題を次回のカウンセリングまで実跋していただき、そこでの体験をカウンセラ一とともに振り返り、じっくりと話し合いながら、あなたにとって、最も適した『パニック症状』への対処法をカウンセラ一と一緒に構築していきます。この治療法を希望される方は院長へお申し出ください。

リラックス法(自律副練法)指導のご案内

当クリニックでは、臨床心理士によるリラックス法(自律訓練法)の指導を行っております。
自律訓練法とは、短時間に効率よく緊張を緩和するための方法です。催眠のエッセンスを抽出して、誰にでもできるように科学的に組み立てられています。広く医療機関で受け入れられています。
効果としては、疲労回復、イライラ解消、おだやかな気持ちになれることの他、集中力をアップして仕事や勉強の能率をあげることなどがあげられます。
ひととおり練習方法を覚えれば、1人ででも1回3?4分の練習を、1日3回ほど行い、毎日続けることで効果が現れてきます。
当クリニックでは1回45分、全くの初心者の方に対しても丁寧に指導、解説いたします。指導回数については1回からでもご相談に応じます。
興味のある方はぜひお試しになることをお勧めいたします。指導をお受けになりたい方は、院長までお申し出ください。

集団認知行動療法のご案内

当クリニックでは、通院されている患者様を対象に『集団認知行動療法』を行うことになりました。今回実施する集団認知行動療法は『マイナス思考と上手に付き合う方法』を学ぶ事をテーマとしています。
認知行動療法は、スポーツ選手とトレーナ一の関係に例えられます。
治療者(トレーナー)が用意したトレーニングメニュー(認知行動療法プログラム)を選手である患者様が、繰り返し練習して、マイナス思考と上手に付き合う力を身につけていきます。
集団認知行動療法は全12回を予定しています(実施日時については、隔週土曜の午前中、毎回60分程度の予定。費用は各種健康保険適用となります)。
参加ご希望の方は、診察時に院長までお申し出下さい。
お申し出いただいた患者様に後日、担当の臨床心理土より、事前面接の日時を連絡致します。
料金、参加条件など、詳しい事は面接時にご説明致します。
事前面接後、参加の可否を判断させていただきます。
なお、プログラム実施に人数の制限があります。
参加可能となった場合も数力月お待ち頂く事がありますので、予めご了承ください。

箱庭療法のご案内

当クリニックでは、言葉を用いるカウンセリング以外の治療法も実施しています。
『箱庭療法』と言われる、砂の入った箱の中にミニチュアを置いて、カウンセラーに見守られながら自己表現を進めてゆく治療法です。
小中学生の方、言葉で自分を表現するカウンセリングに苦手意識を感じる方、創作に関心のある方など、どのような病気や障害を持っていたとしても、どなたでも気軽に参加しやすいことが特長です。
多くの医療機関・相談施設で実施されています。
ミニチュアは人間、動物、植物、建物、乗物などさまざまなものが用意されています。
砂箱の中に、置きたいミニチュアをいくつでも、どのように置いても構いません。
カウンセラーに温かく見守られながら、ひとつの作品が完成するまで、じっくりと取り組んでみましょう。
ひとつの世界をつくることに達成感と喜びを感じられることでしょう。
やってみるかどうか迷いのある方でも、まずは何回かやってみて、継続するかどうかを決めていただいて結構です。
終了についても、担当のカウンセラーと話し合ってご自分の意思で決めていけます。
この治療法をお受けになりたい方はぜひ、院長までお申し出ください。

箱庭療法

認知症治療カウンセリングのご案内

当クリニックでは、認知症を患うご本人や、そのご家族の方々に対してカウンセリングを実施しております。
認知症は記憶障害(もの忘れ)などの認知機能障害をもたらし、さらにBPSDと言われる不安・うつ状態・妄想・徘徊などの行動・心理症状を引き起こすことがあります。
しかし認知症は早期に発見し上手に対応すれば、重症化することなく長寿をまっとうできるといわれています。 カウンセリングでは認知症を重症化させないためのご本人へのアプローチや、そのご家族に対して症状への理解を深めていただき、ご本人への対応法をご一緒に検討していくアプローチなど、きめ細かいカウンセリングを行ってまいります。
カウンセリングの回数等についてもカウンセラーと話し合いながらご相談していくことが可能です。
この治療をお受けになりたい方は、院長までお申し出ください。

  • 精神疾患測定検査(nIR-HEG)のご案内 当院ではH23年9月1日より「近赤外線方式脳血流評価システム機器(nIR HEGキット)」を導入致しました。
  • WEB問診表 WEB問診票に事前記入・印刷をしていただくことで、診察時間を大幅に短縮することができます。

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